「で、この荷物どこ置けば良いんだよ」


ヤツはアメリカから持ってきたらしき沢山の荷物を持ち上げてニコり。



「2階の右側の部屋。使えば」


なるべく冷たく言い放ってやった。


「愛想の良さもしつけなきゃな」


「だから、犬じゃありません」


はいはい、なんて言いながら階段を上っていった竜騎。


なんだか心配だから2階に上がっていくと―――




「俺、この部屋にする」


あたしの部屋で早々とくつろいでいらっしゃった。


「…ここ、あたしの部屋だから」


「うん、知ってるけど」


「…なら早く出てけ」


「嫌だ」


「じゃあ出てく」


「だめ」


「もうっ」


「てか、なに。彼氏の喜ぶプレゼント特集って」