「でも、悩んでる時に新選組の皆の、土方さんの姿を思い出して…。私はただ土方さんと一緒にいたくて、こっちに来た――、っ!?」」



悲痛な言葉を遮るように妃絽は土方の腕に引き寄せられた。



涙が伝う顔は彼の肩に埋められる。



「情けねぇな、俺は…。妃絽が戻って来たのが嬉しいくせに素直になれねぇ…」



すると、土方は妃絽がいない間の自分の胸のうちを話してくれた。



妃絽がいなくなってから仕事に集中出来なかったこと、イライラすることが多くなったこと…。



そして、無意識に妃絽の名前を呼んでいたこと――。