幕末に来る為に池に飛び込んだ妃絽は何故か、新選組の屯所の土方の部屋に着いた。



着くなら、外よりも彼の部屋が良いと思った途端に目の前に畳があった。



顔面から落ちるのは御免だった為咄嗟に身体を反転させ、足から着地した。



着いた場所は妃絽が望んだ土方の部屋。



その証拠に黒く綺麗な長い髪を靡かせ、動揺を隠し切れていない土方がいた。



妃絽は彼の姿を目にすると、自然と笑みが零れる。