翌日。 妃絽はベッドの上に座り、壁に寄り掛かって頭を悩ませていた。 「どうやって、影時に会えば良いんだ?」 影時は明日決断を聞くと言っていたから妃絽も決断したのだが、肝心の彼の居場所が分からない。 かと言って、待っているのも落ち着かない。 妃絽には今日は影時と会う他に大切な用事があった。 それのせいで、落ち着かないのだと思う。 「影時の奴、さっさと来ーい!」 「呼びました?」 「のきゃあ!」 妃絽が愚痴を言っていると、窓の外から影時がヒョコッと顔を出した。