遥は東京の大学の編入試験を終えて問題なく合格した。

 暮らす家は周りから祖父のとこが最適と言われていたけど自立した生活を望んでいたので親が用意してくれたマンションで生活することが決まった。

 東京へ行く前に大学の友達が送別会をしてくれた。

「かんぱーい」

「遥さん、元気で!」

 すでに酔っ払ってた純一は目に涙をためていた。

「遥ぁ、なんで行っちゃうんだよ。さみしい!」

 遥は純一のビールをとりあげた。

「ピッチ早すぎ!ちゃんと連絡するから…。あっ!倒れた」

 由香は純一を指差した。

「純は何しに来たの?一人でじゃんじゃん飲んだだけじゃん。起きなかったら置いてこ〜」

 閉店まで盛り上がった。

「お客様、そろそろ時間です」

 漫画研究会の山田が立ち上がった。

「学祭や同好会の運営とかいろいろありがとう。困ったらいつでも連絡してください」

「ありがとう。みんなも勉強やクラブ活動頑張ってね」

 みんなの拍手でお開きとなった。

 純一はやっぱり起きなかったのでお店に置いてかれた(笑)