午前中の講義も終わり食堂にむかった。

「あれ?服、一緒じゃねえ!」

 首をかしげながら、遥を見た。

「同じなわけないじゃん。ちゃんと見てよね」

「だよな」

 食堂に着いて由香を探した。

 バルコニーにいるのを見つけた。

「おまたせ」

「遥、遅い」

 笑いながら純一を見た。

「おまけついてきちゃった」

「俺、おまけ?」

「勝手に着いてきたんでしょ」

 微笑んで遥を指差した。

「正解!」

 由香はイスから立ち上がった。

「ちょうどいいじゃん。純、座っててメニュー選んでくる。遥、行こ」

 手を合わせ軽く頭を下げ、遥は由香と一緒に話しながら料理を取りに行った。

「彼氏のこと、親に話したの?」

「言えるわけないよ」

「学校に来てたらそのうち親にばれちゃうよ。帰りも送ってもらってるんでしょ?」

「だよね。今まで決まった時間に帰ってて急に残業とかご飯食べてくるっておかしいもんね」

「おじさん、絶対反対するよ」

「そのうち親に会ってもらうよ。お願いがあるんだけど。ゴールデンウイークに由香と泊まりで遊びに行くことにしてくれない?おばあちゃんとこ行くって言ってたよね?」

「私はいいけどばれた時大変だよ!彼氏とお泊まり?」

「ディズニーランドに行く予定なの」

「いいなぁ!おみやげよろしくね。うちの親には上手に話してくから楽しんできて」

「ありがとう」

 席に戻り楽しくお昼をすごした。

「私は午後の講義ないから帰るね」

「またね」

「遥、帰るの?また明日」