「し、失礼しました。」
そう言って、走り出そうとしたら、
パシッ
その人に腕を掴まれてしまった。
「「…」」
沈黙が続き、もうなんなの⁈と思い、
腕を振り払おうとしたら、ヤンキーくんが沈黙を破った。
「な、お前なんて名前⁇」
は⁈いきなりなんで名前なんか…。
そう思ったケド、言わなくちゃ
手を離してくれなさそうだったから、
下を向きながら渋々、名前を教えた。
「す、杉崎 理央です…。」
「ちょっと待ってろ」
ヤンキーくんがそう言ってクラス表を
見て、しばらく黙ったまま。
すると、ヤンキーくんが私の方に
向き直り、「…5組。」そう言ったケドなんの事か分からなくて聞き返した。
「5組⁇」
すると、タメ息を吐かれた。
な、なんでタメ息吐くのよ…。
そんな事を思っていると、いつの間にかヤンキーくんの顔が真ん前にあった。