―――――… 「オラッ、言ってることわかってんのかよ」 「早くしろよ」 よってたかって眼鏡の優等生男子をいじめているのは、赤、黄、緑の頭をしたお兄様方。 朝からコンビニの裏でその後継を見てしまった私は深くため息をついた。 「あ、の…僕お金持ってないんです…」 萎縮したような搾り出した声に涙を見た気がした。 「だったら意地でも盗ってこいや!!」 赤のお兄様が声を荒ぶる。 緑のお兄様が拳を振り上げるのを見た。