海沿いを走る無駄に五月蝿いバイク。 「綺麗……」 太陽の光に照らされ、煌く海に私は感嘆の声をあげつつ、ヘルメットを外す。 「危ねぇから、ちゃんとつけろ」 過保護な大和は私にヘルメットをするように促す。 「すぐ、つけるから」 曖昧に返事をしつつ、海を眺めていると、あっという間に家に着いた。