その夜。

母が電話で話している。

その内容を盗み聞きをしてみた。


「え!あら~順君が~へぇ~そうなの!?」

順… この響きを聞く のは久しぶりだ。

彼とはおさななじみ。
今から五年前。
やんちゃだった私と 正反対の性格の順。

気が弱くいつも私に ひっついていた。

でもその順がどうしたんだ?

不安と興味が残ったまま眠りについた。