「ははは~!ヤダよ冗談きついって!!」


気がつけばムリして笑ってる自分がいた。


なんだろう?


ムリしてイメチェンして学校のプリンセスって言われて、優越感浸って、勝ち組の私が!

ううん。ホントは分かってる。


ムリしてイメチェンしたって、学校のプリンセスって言われたって所詮中身は弱い自分。
泣き虫で未だに未練たらたらな自分。



だとしても…どうしろって言うの?


私はフラれて、新しい恋して…順だって恋してお互い新しい道歩んでるのに。


今さらミナに返してなんて言える立場じゃない。

そう思うと涙がこみ上げてくる。

「なんだ…あんた本当は辛いんじゃん。」


「へ?」

「ミナと順が付き合ってるなんて嘘に決まってるじゃん!」


や、やられた。


みきは弱い自分から逃げてる私に気付いて本音を聞き出して…てか見抜いてくれたんだね。