その正体は…

缶のオレンジジュースだ。

「それで冷やしなよ。」

「ふぇぇぇ~ん」

ますます涙が出る。

「泣くなよ!」

「しょうがないでしょぉぉ!」

「まったく…
フっ…」

「何笑ってんのよ。」
「いや…くっ…
なんか…くくっ…… あははははっ!」

「じゅ~~~~~ん」
その後も、子供みたいに泣く私のそばに、
ずっといてくれた。

「泣きやんだか?」


「うんっ!」

「じゃあな!」

「…うんっ!」

お互い手を振り、 夜の道を別々に歩いた。