俺たちは返事したのに



「嫌じゃ!儂はいーちゃんがいいわい」


ツーン、とそっぽを向いたあげく目を閉じて開かなくなってしまった



十六夜さんの頼みなら仕方ないけどこの態度なら少し壁があるよ…


「随分、個性的だね」

「なんか、じいちゃんぽい」

「なんなんだよ!この大、なんとかは」

「十六夜さんしか駄目なのか?」


という雷斗の質問に苦笑いしながら


「うん、みんなだけじゃなくて百鬼のみんなにもこの態度でね。みんなも手をやいてて適当に流してる、だからみんなもかわせばいいから」


と言った



「なんでこんな偏屈なんだよ」


目を閉じているのをいいことに唇を突き出して困惑顔で近づいて覗く


「それは分からないけどもう2500年は生きてるからね」