「どうしたら機嫌なおしてくれますか?」
その一言に目をスッと細めて下から睨んできた天堂に十六夜は苦笑いして屈んでちゅっと口づけたが機嫌は…なおらない
「もぅ…」
どうしたらいいか分かった十六夜は少し頬を染めた。天堂の頬を撫でて顔を近づけた
「ん、…」
舌を絡ませる深い口づけ
荒くなってきた息に唇をはなすと天堂はじっと見つめていた。その表情は十六夜の言葉を待っているようだった。じっと見つめられているのに耐えられない
「……今日一日、あなたと居ます」
ぴくっと反応した天堂はその言葉が本当かどうか見極めている
「本当です……"あなたの日"」
あなたの日
その響きに何かいい、と感じた天堂は色々と想像してしまい、十六夜を自室に連れ込んだ
―――その日、十六夜は部屋を出ることは無かった