天堂は空を飛んでいるため寒くないように羽織りを掛けてやり、落とさないように抱いていた



「寒くねぇか?」


天堂の顔を間近で見つめながら笑って頷いた十六夜に天堂は顔を赤くしながらも頬をすりよせた


十六夜も笑いながら天堂の首にその可愛く小さい手を回して抱き着く



「何か、戻したくねぇ」


百鬼たちの予感は的中してしまった



その言葉に十六夜は多少、むっとしながらもどうして?と首をこてん、と傾げた



可愛くて仕方ねぇ、とはにかんだ天堂にときめいた十六夜は小さい唇で天堂の頬にちゅっと口付けた


「おい、勘弁しろよ。今されても抱けねぇだろうが」




深刻に考えずいつまでもいちゃいちゃしっぱなしの二人だった