―――………結局、その日狐を見つけられず桜李が百鬼夜行に行っている間に本家に帰って来た
「小さくなってるから疲れただろうが風呂は入るぞ」
一緒に入ることもあるがこんな姿であちこち見られるのは嫌だ
「や~、恥ずかしいの…」
天堂から逃れようともがく小さい十六夜に天堂は萌えながらもがっちり腕の拘束を解かなかった
「や~、じゃねぇ。今さらだ」
平静を装いながら風呂場に向かう天堂だが内心、浮かれていた
抵抗する十六夜だが小さいため力などないに等しい。余裕な笑みで十六夜の着物を脱がして抱き抱えて浴槽に浸かった
「気持ちいだろ?」
「ん~」
天堂の膝に座り背中を天堂の胸に預けている十六夜は気持ちよさそうな声をだし、天堂が頭を撫でると目を瞑る
抵抗しても全く通用しないため無駄だと諦めた十六夜
「十六夜は幼い頃もこんなに別嬪だったんだな」
笑いながら言った天堂に十六夜は肩を竦めた十六夜。それに気づいた天堂は十六夜の腋に手を入れ持ち上げ向い合わせにした
「もぅ、やめて……」
恥ずかしそうに俯いて目を合わそうとしない十六夜を抱き上げて浴槽から上がった