「…連れていくのか?」


「……おぅ。可愛いすぎて仕方ねぇ」


十六夜を抱っこして抱き締める天堂に桜李は苦笑い



「……変な方に行くなよ」



「わ、分かってらぁーーーっ!」


叫びながら本家を飛び出して行った天堂を見ていた百鬼たちは



「天堂様、十六夜様にめろめろだな」

「いや、でもあれは確かに別嬪たぞ!」

「ひょっとしたら天堂様、もとに戻したくねぇとか言い出すんじゃないか?」


「あり得るな。あれだけの別嬪で甘え上手ときたもんだ」



関心を示す百鬼たちに桜鬼ははぁ、と溜め息を吐いた


一方、琉威たちは十六夜が天堂の着流しの裾を掴んだ場面からずっと死にそうなくらい萌えていた