「退行、…?」


解決できない問題ではないため特別焦らなかったがどうしよう、と大きくなってしまった着流しに埋もれながら考えていると烏丸がやってきた



着流しはあるのに十六夜の姿が見えず焦っていた時、もぞもぞと動いたため着流しをかき分けると小さくなった十六夜が現れて仰天した烏丸



「いいい十六夜様っ!どうされましたか!小さくなってますよ!?……しかもははは、裸同然ではありませんか!?……どうすれば!?…誰か呼んできます!」


十六夜が話す間もなく飛びさってしまった烏丸を待って数十分後、烏丸と共に桜李がやってきた




「…これが、……お袋?……確かに顔はそうだが…幼いな」



裸同然の十六夜を着流しでくるんで抱き上げた桜李は頬をつんつんしながら笑った


「全く、狐に引っ掛かってよ…これじゃ俺が親じゃねぇかよ」


「…」



反応しない十六夜を抱っこして本家へと帰った桜李は早速琉威や百鬼たちに質問責めにあった