「苦しい…」


十六夜の訴えを無視して抱き締めたまま布団の上をころころ転がり始め、ある程度すれば止まったが十六夜は天堂の上に乗ってしまった



天堂の腹の上に座って離れようとすれば



「いい眺めじゃが……裸なら文句のつけようがないな」

十六夜を引っ張り今度は天堂が十六夜に覆い被さり、顔が近づいてきた



「ちょっと…何してるの?」


恥ずかしがりながら顔を背けるが天堂は
ちゅっと口付けるとにやにや笑った



「初々しいのう、どうだ?」


十六夜の耳朶を触りながらこの台詞を言うということは情交、営みの合図



「な、何言ってるのっ。気づかれるのに…」



「寝てるから気づかねぇよ、結界も張るしな。……それよりお前は、普段は隙がないくらいなのに可愛い一面も持っているな」



十六夜は微笑みながら天堂の頬に片手を添えてさわさわと撫でながら



「…だから、いいんでしょ?」


顔を近づけちゅっと口付けた。これは十六夜が了承した、ということを表している


歯止めが効かなくなった天堂は朝まで十六夜を愛撫し身も心も愛した