宵美は順調に回復していった


そして出発の日、琉威たちも見送りに来ていた




「じゃあまた来るわ」



「お世話になりました」



獅蛇と宵美は洞窟に帰って行った




「獅蛇って怖いけど、優しいね」



琉威の呟きに十六夜は笑って返した






―――



「獅蛇様、手つなぎたい…」


「はぁ?」


だが宵美は遠慮なく、獅蛇の手を繋いだ



獅蛇はされるがままになっていて宵美は嬉しそうに手をぶらぶらさせて喜んでいる