"わざわざ"


面倒くさがりな獅蛇が作ってくれた



それを聞いて嬉しさが爆発した宵美は痛みも忘れて獅蛇に抱きついた


「おい、ぶっ倒れるぞ」


そう言われても離れようとしない



仕方なくそのままで居ると十六夜が入ってきた



「どうかな?調子は」


「十六夜様……もう大丈夫です」


「嘘つけ」


獅蛇は怪我をしていた足を叩いた



「痛っ」


痛覚がよみがえった宵美は悲鳴をあげながらのたうち回った