「ねぇ獅蛇、いろいろ持って行ったら?



寝転がりながら獅蛇は聞き返す


「いろいろって、何を」


「ん?薬とか、宵美はまだ子どもだからさ、回復は遅いから」


ふぁ~とあくびをしながら


「確かに、あって損はねぇな。途中買うわ」


十六夜が笑って頷くと疲れたから寝る、と別の部屋に行った



「獅蛇ってすごいね、宵美くんのことよく考えてるんだ」


最初は不安だった優希も獅蛇と宵美の関係に安心したよいうだ



「獅蛇は自分の懐に入れた妖怪に対してはすごいからね。面倒見がいいから安心よ。知らない妖怪や人間にはからっきしだけどね」


苦笑いする十六夜だが、その顔には少しの尊敬の念が感じられる