うるせー、いいから寝ろとおぶられているため手で尻を叩かれた 下がっていた体温も羽織と背中の温かさで今は心地よい 目蓋は自然と落ちていく 寝息が聞こえたのを確認した獅蛇 「…充分だ、初めてにしては」 優しい笑みをこぼしていたことを宵美は知らない おぶって向かった先は本家 「宵美!?」 琉威たちは夜なのにまだ居た 宵美の姿に皆驚いていた 十六夜は宵美の頭を撫でて 「よく頑張ったね」 と笑っていた