その期待に応えたい


操られていたとはいえ十六夜様にあんなことして、罪悪感で一杯で行き場のないぼくを、快く引き取ってくれた



今、ぼくが生きてられるのは十六夜様と……獅蛇様のお陰なんだ





だからこれから恩返しをたくさんしていきたい…




そんなことを考えている間にも、容赦なく攻撃を受ける




頭から血を流して、ふらふらしても、目の前が霞んでも手紙だけは肌身離さない




「血が旨そうだ――喜べ、鬼の血肉となってお前は我らの力になれるんだからな」



最後の攻撃だ


もう避ける力もなく座り込んでいた



ギュッと目を瞑ったその時――