―― 「じゃあな。」 獅蛇は用が済んだのか本家を後にした 「十六夜さん、獅蛇と何話してたの?」 それに対して曖昧に笑うだけで答えようとしない 十六夜は百ノ目の目玉を一つ飛ばした そして百の目が映し出したのは荒れ地で奮闘している宵美だった 「ハァ…ハァ…、はやく行かなきゃいけないのにっ……痛っ!」 足を見ると怪我をして血が流れていた