広間を開けた十六夜さんの表情は心なしか嬉しそうだ。やっぱりあの男と何かあったんじゃ…



「なんか嬉しそうじゃねぇか」


天堂さん、やっぱり十六夜さんのことよく見てるな。だけど俺としては感心して場合じゃない



「ふふ、うん」


天堂さんにっこり笑って頷いた十六夜さん


「何かあったんですか！？」

「皆注目だああ」


十六夜さんが話そうとしたため百鬼が注目し始めた



俺たちははやくさっきの男のこと知りたいよ、もやもやがずっととれないんだから…



十六夜さんが横を向いて手招きしている




そして姿を現したのはあの男