「はあ。きっと、クールに
ありがとうとか言って〜」



もうだめだ。北澤は、
妄想にひたってる。



「あれ?マネージャー希望?」


練習に集中してて、
今気づいたらしい。何人かが
興味を示してきた。


「もしかして、徳井目当てとか
じゃないよね。」



「えっ?」


図星すぎて、咄嗟に
北澤をみた。


「あ、どーぞ!」


既に接客中だったー!
営業スマイルを浮かべてるし。
徳井さんどんな反応するかな。


「せんきゅーう」


ウィンクをして
舌を回転させてだす。



え……。今ね、私もちろん
きっと北澤の中の徳井さんの
イメージ壊れたよね。



「マジで徳井目当て?
やべー阻止るの遅かったー
これで今年もマネージャーなし!」



残念がる部員さんよそに
私たちぽっかーん


「梨恵ちゃんも紗子ちゃんも
なんか、ごめんね。
徳井はイケメンだけど、
ドン引きするくらい変人だから」



「あ。千里!この子達が
徳井目当てなの知ってたな〜
早く言って徳井と面会禁止に
してくれれば!」


「だって、騙すなんて
可哀想じゃない!」


「へえ。この二人も俺に
会いに来たわけね!俺も
もてすぎて辛いな〜」


「黙れ」(部員一同)


やり取りが早すぎて
おっつかなかったけど
一日目二日目は、たくさん
マネージャー希望がいたけど


ほとんどが徳井目当てで
本当の姿をみて全員逃げたらしい。



それで、今日がラストチャンス
だったらしい。