あ………。また、私考えたよね!
考えてたよね!


今日初めて見て、喋っても
ないくせになんでこんなに
興味しめしちゃってんだろ…


馬鹿みたい。



「りっちゃん、練習終わったみたい
だから帰ろう?」


北澤の声と同時に
お疲れ様でしたーっと聞こえた


「あ。うん。」


「梨恵ちゃん、紗子ちゃん。
本当にマネージャーは楽しいよ!
本当にね!ほんとーに!……」


千里先輩は、三年生で
今年引退…だから必死なんだろうな



「考えといてね〜」
「俺からも頼む〜」


いつの間にか私たちの後ろに
いたのか…部員のみんなが
必死でお願いしてくる。



「………あ。はい。」


まだ決めかねてるし、はい。
なんて言えない。

私は北澤の手を取ると
逃げるようにその場から逃げ去った



「ふう……逃げてきちゃった。
北澤、マネージャーどうするの?」



「その前に、りっちゃんに
聞きたい。一目惚れした…?」


「は?誰に!」


本当は、答え分かってた。
あの時…私はきっとひろし先輩に
一目惚れをしていた。


でも認めたくない!
一目惚れなんてさ!