「ほら!やっぱ好きなんでしょ~?」

「うーん、好きっていうか、今の私の気持ちが
 好きっていう気持ちなのか分からないんだよね」

「何それ」

「何ていうか、未玖は知ってると思うけど
 私今まで、好きな人とかいたことないじゃん
 
 だから、この気持ちが好きってことなのか
 分からないの」

「桃・・・。」

そう言うと、私のほうをじっと見て
真面目な顔になった。

「徹平と話すとき、きゅんってする?
 うれしいって思う?

 家でメールしてるとき、早く学校に
 行って、会いたいなって思う?」

「うん、話すときだけじゃなくて
 徹平くんを見てると、きゅんってするし

 ドキドキするし...。
 何か、明日早く学校に行きたいなって思う。」

「桃・・・。それは、好きってことだよ。
 桃は、徹平に恋してるんだよ!

 頑張って!私、応援してるから!」