「じゃあ、皆もこの生活に慣れてきたようだし
席替えすっか!」
そんな、担任の一言でクラス替えをすることになった。
あみだで、席順を決めた。
周りは、好きな人と隣になれますように!
とか、祈願しているようだけど、私にはいないからなぁ。
まぁ、祈願すると言っても未玖、芽衣、鈴奈の近くになれますように!
ってくらいだなぁ。
と、思いつつ何十本とある黒板に書かれたあみだの線の1つに
名前を書いた。
「はい!じゃあ皆、あみだで自分がどこの席か確認して移動しろー」
あ!私、グラウンド側の一番後ろの席じゃん。
やったー。すごいさぼりスポットだよあそこは。
「未玖ー、芽衣ー、鈴奈ー」
「ん?」
「皆、どこになったの?」
「私はね、廊下側の1番前。」
「私は、1番後ろ!柊の横になれたんだ~」
柊くんは、芽衣の好きな人。同じバスケ部で練習していくうちに
好きになったらしい。でも、まだまだ片思い中。
「よかったじゃん、頑張って!」
「もちろん!絶対、両思いになるから!」
恋してるって、いいなぁ。
だって芽衣、すごく可愛い。
私も、恋をしたらあんなに可愛くなれるのかなぁ...
「鈴奈は?」
「鈴奈はね、真ん中の1番前。やばいよねここ~。先生に1番目つけられるとこじゃん。」
「彼氏とも、離れちゃったしね?」(笑)
「そんなことないもんっ!いっつも、ベタベタしてくるから
離れてるくらいが、ちょうどいの!」
と、いいつつ真っ赤な鈴奈。
鈴奈の彼氏は、サッカー部の本田翔くん。
まぁ、鈴奈は、いわゆるツンデレってやつで...
翔くんも、苦労してるみたい。
でも、すごく仲が良くていっつも一緒のラブラブカップル。
「はいはい、ツンデレしないで。」
「鈴奈、ツンデレじゃないよ~。ってか、桃は?」
「私はね、グラウンド側の一番後ろなんだぁ!」
「隣は?」
「えーっとね、湊徹平。」
そう、私の隣は湊徹平。
入学式の日に、私にぶつかってきた自称女嫌い。
なんとなく、きまづいんだよなぁ。
「あ、トラウマ的な?!」(笑)
「違うしっ、大体何にトラウマがあるってゆうのよ」
「あははははっ」
こうして、湊徹平と隣の席生活が始まった。