桜が舞い散る4月私、立花梨亜はここ逢坂高校に入学する。

ずーっと、憧れていた高校生。
今までの友達との学校生活も楽しみだけど、私は新しい出会いに
とても期待している。

「桃‼」
「おはよ、未玖〜」
朝から、高めのテンションで
私の名前を呼んだのは、瀬川未玖。私の小学校からの大親友‼

「桃、クラス発表みたの?」
「今、見に行こうとしてたとこ」
「また、一緒のクラスになれるかなぁ…。」
「大丈夫、大丈夫‼見に行こ‼」

これから、私たちが通う逢坂高校は、全3クラス。
まず、A組から…

31番 立花桃

「未玖!私、A組だよ。未玖は?」
「えーっと…。私もA組だ‼」
「本当⁉また、一緒だぁ!よかったね‼」
「うん‼」

キーンコーンカーンコーン

「やばい、予鈴なっちゃったじやん‼早く行かないと、遅刻だよ‼」
「しょっぱなから、遅刻なんて
嫌だよ、私。」

全力で走って、何とか間に合って
無事、式も終えられた。
教室に入り、自分の机につこうとすると…ドンッ
イテテテテ…
男の子にぶつかった。
「痛ぇ。」
「ご、ごめん‼」
私がぶつかった男の子は、爽やかな
男らしい男の子。
「ったく、どこ見てんだよ」
「・・・ごめん。」
私に、怒鳴りつけるようにそう言うとどこかに行ってしまった。

「大丈夫~!?」

声をそろえて、私に声をかけてきたのは2人の女の子。
1人は、ミディアムヘアーの髪をツインテールにした美人系の女の子。
もう1人は、私と同じショートヘアーのかわいらしい女の子。

「私の名前は、高橋芽衣!よろしくね!」

「私は、九条鈴奈!よろしく~」

ミディアムの子が芽衣で、ショートヘアが鈴奈かぁ
2人とも可愛いなぁ...

「私は、立花桃。よろしくね」

「うん!ってかさぁ、さっきの大丈夫だった?ぶつかったの...」

「あ、うん!大丈夫だよ。」

「私たち、あいつと同中だったんだ。湊徹平ってゆうんだけど
 何ていうか...女嫌い?みたいなんだよね。」

「女嫌い?何で?」

「うーん。よく知らないけど、家庭の事情って奴で?」

「そうなんだ。」

まぁ、あの人が女嫌いでも私には関係ないことだけどね。