チュンチュンチュン…
雀の囀りが朝を知らせる。


「ふぁぁ…朝か……」
ベッドから起き上がろうとするが体が重い。
「はぁ…最悪…。」

起きて少ししてからリビングに向かった。足取りが重いのを感じる。
リビングにはお母さんがいた。
とりあえず挨拶を、する。

「……おはよう……」
「あら、玲奈起きてたの？おはよう」
お母さんは相変わらず明るい。
あたしは、昨日の事を思い出してしまった…。
再婚…。再婚ってことは相手の人とこれから一緒に暮らすかもしれないんだよね…。
気が重い。

「あの…昨日の事なんだけど…」
あたしが考えことをしていたらお母さんが何か言いづらそうな雰囲気であたしに話しかける。

「玲奈…あのね。明日あの人に、玲奈の新しくお父さんになる人に会って欲しいの…。」
「うん、いいよ。」
流石にやだとは言えないし…。

「良かった…！あと昨日いい忘れてたんだけど」
「何？」
「実はその再婚相手の人に息子さんがいるの…。その子も明日くるそうなの…。」
「は…？」
息子…?
頭の中が真っ白になる…。