「ただいま」
はー、今日も疲れたな…
時計を見ると9時を回っていた…
まぁ、最近はいつもこの時間帯に家に着く。
「あ、椿。お帰り…」
「あー、うん…」

とりあえず返事をしておく。

俺は、瀧本椿。
高校3年。
まあ、自慢じゃないが、
アイドルという職業をしている…
自分でいうのもあれだが、
結構人気アイドルだ。

で、今日は生放送の歌番組に出演してたからこんな時間になって帰ってきたってわけ。

「おい、椿、ちょっといいか?」
「は?何?疲れてんだけど…」
本当に気が利かない父親だ。俺疲れてるって言ってんだろ…。
「いいから来い」
だる…。
チッ…俺は渋々親父の元へ行った…。