きーんこーんかーんこーん…

チャイムの余韻が残る教室。

『れいか!ふぁいと!』

満面の笑みで走って帰った

なおみ。


緊張する。やばーい。

その時ゆうやは前から歩いてきた

『お、れいかじゃあな!』

『ゆ、ゆうや!一緒にー、』

『帰るか?』

『う、うん!』

『よし!いくぞ〜』


やったぁぁ

なんとか捕獲!(笑)


――――――――


話すぎて静まり返った時。


『ゆ、ゆうや!』

『な、なんだよ(笑)』

『あたしさぁ…』

ヤバイ。言えない。

沈黙が続く…




よしっっっ!

『あたしゆうやすき。』

『お、お。』

『え?』

なにその返事ー(泣)


『よし、今のはなかったことな』

『へぇ?』


どーゆーこと?なに?


『れいか。』

『は、はい。』

『俺。れいかすきだ。付き合お』

!?!!!!??!!!?

『いや、付き合ってください。』

『あ、はい///』

『俺から言いたかった///』

『ありがと…じゃあバイバイ。』

『おぅ、じゃあな!』


夢みたい…

2年間思い続けた…

あたしの恋はいつも

信頼してる友達が裏切って

とってゆく。

ゆうやもそうだった。

でもゆうやとその元カノは

純愛だった。

お互い未練があることも

知っていた。

『まえにゆうやいってたし…』

口をぶーっとさせながら

でも寒い冬なのに

心はぽかぽか。


人生初彼氏。





なおに報告しなきゃ。

まだ携帯をもってなかった

あたしは学校で次の日話すと

なおは自分のことのように

喜んでくれた。