私は何も答えずにシャワー室へ入った。 私達の関係が、終わった。バイト先の主任と、一アルバイトに戻った。元の形に戻っただけだ。 それなのに。それだけなのに。 どうして涙が止まらないの……? そして、シャワー室から出た後にも、更なる悲しみが私を待っていたなんて、この時私には、考える余裕なんてなかった。 ただただ、溢れ続ける涙を、どうすれば止めることが出来るのか、それだけで精一杯だった。