俊さんはベッドから出ると、すぐにシャワー室へと消えた。
取り残された私は、乱れたシーツに一人くるまる。まだ、彼の温もりが残っているシーツの中に、私は一人。
いつものように短いシャワーを終えた俊さんは、いつものように頭を拭きながら出てくる。
しかし、その後に発される言葉は、いつもとは違うものだった。
「明日、予定帝王切開で産まれるんだ」
それは私達の関係が遂に終わりを迎えたのだという宣告に他ならなかった。
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