……いや、待てよ。よく考えろ。

昇ちゃんは、あたしと同じで、まだ高校生じゃん。未成年じゃないの。ああいうお店は、結構年齢に厳しいはず。

でも、年齢を偽って、なんて事も有り得るかな。


いやいや、もっとよく考えろ!

昇ちゃんは、ホストなんか出来るほど器用じゃない。気配りだって、きっと出来ないし、あんな短いメールの男がホストなんて出来る訳がない。というか、あんな究極脱力系男にホストなんて務まるはずがないのだ。


じゃあ、あの女の人は昇ちゃんの何?


ああ、考えれば考えるほど、意味が分からない!

扇風機の冷たい風に混ざって、大きく溜め息が零れていく。

本人に確かめるしかない、そう、頭の中で呟いた。