私は
怖くなって
きた。





この男性は
何をしでかすか
分からない。





どうしよう。
どうしよう。





胸が
バクバク
いって
緊張で顔が
暑くなってきた。





「僕が怖い?」





男は
嬉しそうに
笑みを浮かべる。





「許して…」





どうしよう。
どうしよう。
怖い!





この後
何をされる
のだろう。





私は
無事に
生きて帰れる
だろうか。





恐怖で
冷や汗が
出てきた。





男は
胸の突起に
手を持っていく。





触られる。





咄嗟にそう
思ったけれど、
予想外の
事が起きた。





「痛い!」





思わず
叫んでしまった。





男は
胸の突起を
触るのではなく
指先で
強くつねった。





痛みが走った。





「うるさい」





さっきまでの
笑みが嘘のように
今度は呆れた顔で
平然と言った。





「今度声を出したら
お仕置きするよ」




お仕置き。





何をされるか
分からない。





ただ、今の
私にとって
マイナスに
なるのだけは
確実だ。