「何でダッシュなんかしたのー?竜先生と喋ればいいのに~」
あさみがニヤニヤしながら聞いてくる。
恥ずかしかったからよ!もお。素直になれない自分が嫌だぁぁぁ。

あさみと教室に入り、黒板に書かれた座席表をみる。あさみと私は意外と席が近く、安心した。
鐘がなり竜先生が入ってきた。
「おーい、全員いるか?いない奴は手をあげろー。よし、全員出席な!」
何て適当なHRを終わらせ、始業式をやる体育館に向かった。でも、くそ長い校長の話を聞くのは嫌だから、あさみとサボることにした。
1年のときからサボる場所は決まっている。旧校舎の屋上。ここには誰も来ない。絶好なサボり場!
あさみと、だり~。なんか言いながら屋上の扉を開けた。
するとそこには…
「おい、お前らサボりはよくないぞ!ちゃんと体育館に行きなさい。」
そこには同じくサボっている竜先生がいた。