春休みの間、補講もかからなかった私は1度も学校に来なかったから、この風景が懐かしく感じる。
ちょっとだけ懐かしみを味わいながら門をくぐった。やっぱりクラス分けで靴箱の方は人でいっぱいだなぁ。
そう思っていると大親友の声が後ろから聞こえた。
「み~う!あんたなん組?」
大親友の喜田あさみだった。
「まだ見れてないよぉ。人いすぎ!」
「いや、しょうがないでしょ。」
「あさみ、また同じクラスがいいね!」
あさみとは1年の時も同じだった。
「あ、みうと私同じクラスだよ。」
「え?!なん組?!」
「ん~と。」

「お前は俺のクラスだからB組ok?」

へ?後ろから声がする?竜先生の声?
後ろを振り返るとそこには竜先生が立っていた。
私が竜先生のことを好きなことを知っているあさみは、ニヤニヤしながら見ている。
先生に「わかった」と言ってダッシュで逃げてしまった。