部屋の前の扉に着くと、まだ中が騒然としていた。
明かりがついて間もないのだろう。

そんな騒然とした部屋の扉を勢い良く開ける。


バン!!

「若!!大変です!!」

中に入ってみると、優が青い顔をして倒れていた。


「何だ、ソラまで…。何があった!?」


優が倒れたことで、確信した。

あの夢は…


「…します。」

「??」


「闇の復活が間近です。私も先ほど白昼夢を…。それに、優が倒れたことが何よりの証拠でしょう??」


そう言い終わると、帝は何かを考え始めた。
そして…

「まさか!?」

そういって、どこかへ飛び出した。
綺斗もそれについていく。


自分もその2人の後についていってみると、帝たちは地下へと繋がる階段へ向かっていた。


-――こんな時に地下室に何の用だ?


そんなことを思いながら綺斗の顔をのぞくと、珍しく綺斗が表情を崩していた。




そう、この時はまだ、帝と綺斗しか、闇の封印場所を知らなかった。