辺り一面氷の世界。
―――氷の力の暴走か??
そして、目を凝らすとそこには、あの夢の中で会った“彼女”が座っていた。
「大丈夫か!?」
声をかけてみても、返事がない。
どうやら気を失っているらしい。
周りの人間も、気を失って倒れている。
―――ならば・・・
「水泡・・・。」
そう唱えると、いくつもの水滴が手から出てきた。
出てきた水滴は、倒れている人間を守るようにして、中へと入れていく。
もちろん、氷の存在も・・・。
そして・・・
「水よ!我の力となり、目前の氷を融かしたまえッ!」
そう唱えた瞬間、滝のような勢いで出てきた熱湯が氷を目掛けて噴出した。
そして、校舎内の氷をすべて融かした後、氷の存在をつれて、本家に戻った。