「やっぱりお前は、8つの根源の一人だったのか。」
ーーーなに?
どういうこと??
「その顔は、何も分かっていない様だな…。それは好都合。貴様にはここで…」
ユメノがそこまで言いかけたとき、背中に付いていた黒い羽根が、またさらに大きくなった。
「死んでもらう!!」
“死んでもらう”
そういわれた瞬間、何かがキレた音がした。
頭にはまだ、一度も使ったことのない呪文が浮かんで来る。
「氷よ…!我の力となり、悪魔の心を凍らせたまえッ!!」
ビキビキビキっ。
ユメノは、悪魔の心ごと凍ってしまった。
私が凍らせた。
怖かった。
初めてこの力を人に向かって使った。
ーーーユメノは、無事だろうか…。
そんな事を考えているうちに、私の意識は遠のいた。