「え?な、七瀬く────────」
「りんな!」
りんなの言葉をさえぎった。
抱きしめて、うつむいたままで・・・・
「嫌だ。別れたくない。りんなに触れたい。りんなが好きなんだよ。嫌うなよ。嫌わないでくれよ」
思ったことが、全て言葉になった。
嫌われたくなくて、震える背中に、やわらかく手がまわされた。
その手は、俺の背中をなでながら、
「嫌いませんよ?ちょっと驚いただけです。もういいって言ったのは、七瀬君があわててたから、安心させようとして・・・・」
りんなはなでる手と同じようにやさしく言った。
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