「うるさいな。そんなでかい声で喋んなくても聞こえるから。」


うぅぁ…


また嫌な態度をとってしまった…。


ほんとは声をかけてくれて嬉しいのに…。



あたしが今こんな態度をとってしまったのは、朝で機嫌が悪いのが理由ではない。


これは、あたしの精一杯の照れ隠しなのだ。


照れてるのは隠せても相手が傷付くのはわかってる。


でも翔太は…



「なんだよぉ!!冷たいなぁー!!一緒に学校行こうぜ☆」



そんなに傷付いてない感じだ。


まぁ、いつもこんな態度をとってるから慣れてるんだろう。



翔太はあたしの小さい頃からの幼馴染み。


…で、あたしの好きな人。

小さい頃から翔太が大好きで今になってもそれは変わらない。

翔太は全然あたしの気持ちに気づいてないけど。

翔太にあたしの気持ちを伝えたいなって思う。


…でも、


もし告白してフラれたら、この関係までも壊れてしまうのだろう。


そんなことを思うとなかなか気持ちを伝えられない。

おまけにこんな‘あまのじゃく’だから、告白する前の問題だ…。


こんなんじゃ、まだまだ気持ちをなんか伝えられないなー…。

はぁ…。