《*奈々*》


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「おはよう…。」


「おはよう!やっと起きたのね。何回も声かけたのよー。今から朝ごはんつくるけど、遅刻しないかしらー?」


いつも朝からお母さんはハイテンションだ…。



「…いらないし。いってきます。」


そう言ってあたしは家をでた。



あたしは朝に凄く弱い。

だから朝ごはんはめったに食べないし、機嫌も悪くなる。

さっきの態度は朝だけで朝以外はふうーに明るい態度だ。


お母さんはそんな事はわかっていると思うが、あたしがあんな態度をとって、少しは傷付いただろう。


ちょっと反省…。



そんなことを思いながら学校へ向かってると後ろからあたしを呼ぶ声。


「ななーっ!!おはよーー!!」


こんなバカでかい声であたしを呼ぶのは一人しかいない。


振り返ると、


やっぱり翔太だ。