「もちろん。あたしはずっとラヴといるよ」



アキがそう言って満面の笑みを浮かべると、ラヴは初めて誰かに愛されているという感情を知った。




「…やだ、ラヴ泣いてるの?」

「泣いてません!」

「ラヴ可愛いっ」

「嬉しくないです!」



ラヴは赤くなった顔でアキを見つめる。




「…Would you marry me?」


「え?何て言ったの?」


「私と結婚してくれますか?って言ったんです」



アキは一瞬目を見開くと、ゆっくりと頷いた。




2人は暫く抱きしめ合った後、アキの両親のもとへ向かった。



アキの左手の薬指には、しっかりと指輪がはめられていた。







世界が変わるというのはこういう事なんだね。


ラヴ。

あなたは、いとも簡単にあたしの『世界』の色を変えてくれたよ。




ただ、ラヴが

『I love you』

と囁いてくれるだけで、あたしは生きていけると思った。




あたしの世界は、そんな愛に満ちた世界に変わったよ。