「私はずっと1人なんだと思っていました。1人でいいとも思っていました。…でもあなたに出会ってから、あなたにはそばにいてほしいと思ったんです。
…それが愛なんだとやっと気付きました」



ラヴは拙いながらもアキに想いを伝えた。




「…1人じゃないよ。ラヴには、あたしがいる」

「はい。アキにも私がいます」



アキはラヴを抱きしめ返した。




暫く抱きしめ合っていると、ラヴはふと何かに気付く。



「…そうだ、お土産があります」



ラヴはゴソゴソとズボンのポケットの中を漁った。




「本当に買ってきてくれたんだ。別に私泣かないのに」

「…嬉しくても泣いて下さるのなら、これを見たら逆に泣いてしまうかもしれません」

「え?」



ラヴの言ってる事が理解出来ず、頭に疑問符を浮かべているアキの手を握るラヴ。




「…お土産です」



ラヴはそう言うとアキの手のひらに何かを乗せた。