ラヴとアキがこの世を去ってから

アシュリーとキズナはラヴに託された願いを叶えた。




偉大なる父親が最後に書き残した小説、Dearestの続編『one's last word(遺言)』を書籍として出版したのだった。



表紙は生まれたばかりのキズナの写真を起用したアシュリーとキズナ。




世界から愛されていた名俳優の死を悲しんだ人は数知れない。




Dearest続編のあとがきは、ラヴの遺言のようになっていた。



one's last wordsは歴史に残る売れ筋だったという。





世界の誰よりも愛を求め、愛を受け、愛を大切にしていたラヴ。



彼は幸せだったのだろうか?
アキは?



子ども達は無償の愛情と温かな家庭をくれた両親に、自分達は何か返してあげられていたのかと悩んでいた。





そんな悩みを払ってくれたのは

ラヴが残した遺言のような小説のあとがきだった。