翌日。

キズナは起きてこない両親の部屋を訪れた。




「ラヴ、ママ。もうお昼ですよ。今日は日差しが気持ち良いです。散歩に行きましょうか」



寝息さえ聞こえない静かな部屋。



キズナは２人が寄り添って眠るベッドに歩み寄った。




「…ラヴ？ママ？」



キズナは２人に触ると目を見開き、ドアを開けたまま部屋を飛び出した。




ドアから吹き渡る優しい風がラヴとアキの白い髪を揺らす。



瞼を固く閉じた２人は、とても幸せそうな顔をしている。




ホワイトガーデンのベッドの上で、ラヴの『I LOVE YOU』を聞きながらラヴと共に逝きたいと言ったアキの願いは叶ったのだった。




運命、そして奇跡で繋がっていた２人。